著者は日ごろから、10歳の時の治療は10歳のための治療ではなく、
よりよい80歳になるために10歳の時に何をすべきかと考えて治療に当たっている。
保存・補綴・口腔外科・歯周・矯正のそれぞれの歯科治療も経時的に考察すべき事柄である。
近年、形態と機能の相互関係が注目されてきている。
機能が正しく働いて、外力が正しく作用すれば生体はバランスを保ち、
形態も正しくその形を維持し、外力に応じて生体は変化をする。
咀嚼を含めた生体のバランスが良いものは無駄がなく、安定して、
美しい形態を得て、かつ維持しているのは自然界の摂理である。
歯列や顎骨の形態も外力によって変形することは
古代ギリシャのヒポクラテスの時代から知られている。
咀嚼による外力や口腔周辺の種々な習癖によるポスチャー(posture・姿勢位)
の外力による生体力学的要因により、顔面、歯列に作用して顎顔面変形症、
歯列不正、顎関節症、歯周疾患などに深く関与している。
これらの外力が口腔周囲のみならず、頭・首・下顎が連動している結果、
全身の疾患に関与しているのは当然の結果である。
日本咀嚼学会では『噛む効果』を日本教文社から出版し、
咀嚼と全身の問題を子供、成人、老人と経時的にとりあげ、咀嚼の重要性を警鐘している。
臨床的にも、歯科処置のみではなく、生体をよりよく維持するためには
正しく噛む効用とポスチャーを重視して、より安定した咬合を維持するように指導、
治療を行う必要性がこれからの重要な課題と考えている。
歯列不正、歯周疾患、補綴修復物の破折、顎関節症など咬合に関与する治療の場合、
デンタルプレスケールとオクルーザーで咬合状態をチェックし、必要に応じて、
以下の日常生活の注意と訓練を行っている。
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姿勢保持の訓練 |
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オクルーザーFPD-705/FPD-703 |
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1)全身のポスチャー |
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2)口腔のポスチャー |
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食事の咀嚼訓練 |
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ガムとチューブによる咀嚼訓練 |
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1)ガムによる咀嚼訓練 |
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2)チューブによる咀嚼訓練 |
今回、床矯正治療と咀嚼訓練による咬合機能の回復について、
デンタルプレスケールとオクルーザーを使用した経時結果から報告する。